適応
前立腺肥大に伴う排尿障害 注意
1)対症療法であることに留意し,期待する効果が得られない場合は,手術療法等他の処置を考慮
2)前立腺肥大症の診断・診療については国内外のガイドライン等の最新情報を参考にする
用法
1日1回0.2mg食後(増減) 注意高齢者で腎機能が低下している場合は0.1mgから投与を開始し,経過を十分に観察した後に0.2mgに増量.0.2mgで期待する効果が得られない場合にはそれ以上の増量は行わず,他の適切な処置を行う
禁忌
過敏症
注意
〈基本〉
①過剰投与により血圧低下が予想されるため,投与量に注意
②立位血圧が低下することがあるので,体位変換による血圧変化に注意
➌めまい等→運転注意
④投与開始時に降圧薬が投与されている場合は,血圧変化に注意し,血圧低下がみられたときには,減量又は中止等処置
〈適用上〉
➊服用時
a)カ中の顆粒を噛み砕いたりカプセルを開けて服用しないよう指導(薬物動態の変更)
b)〔D錠〕OD錠噛み砕かずに服用させるよう指導(薬物動態の変更)
c)〔D錠〕OD錠寝たままの状態では,水なしで服用させないよう指導
〈その他〉
①α1遮断薬を服用中又は過去に服用経験のある場合は,α1遮断作用によると考えられる術中虹彩緊張低下症候群(intraoperative floppy iris syndrome)が出現との報告
患者背景
〈合併・既往〉起立性低血圧(悪化) 〈腎〉重篤な腎機能障害(血漿中濃度上昇) 〈肝〉重篤な肝機能障害(血漿中濃度上昇)
〈妊婦〉妊B2 〈高齢〉腎機能低下
相互
〈併用注意〉
1)降圧薬:起立性低血圧を起こす恐れ→減量等注意
2)ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤(シルデナフィル,バルデナフィル等):症候性低血圧の報告(本剤のα遮断作用のため,血管拡張作用による降圧作用を増強する恐れ)
副作用
〈重大〉
1)失神・意識喪失:頻度不明(血圧低下に伴う一過性の意