適応
前立腺肥大症に伴う排尿障害 注意対症療法であることに留意→期待する効果が得られない場合は手術療法等の処置を考慮
用法
1日1回25mg(食後)より投与開始 ►効果不十分な場合:1~2週間の間隔をおいて50~75mg漸増(増減) ►1日最高投与量:75mg
禁忌
過敏症
注意
〈基本〉
➊起立性低血圧発現→体位変換による血圧変化に注意
➋投与初期又は用量の急増時等に起立性低血圧に基づくめまい,立ちくらみ等発現→運転注意
③投与開始時に降圧薬投与の有無を問診→降圧薬が投与されている場合:血圧変化に注意し減量又は中止等処置
〈その他〉
①類似化合物(塩酸プラゾシン)で腎及びその他の動脈狭窄,脚部及びその他の動脈瘤等の血管障害のある高血圧患者で,急性熱性多発性関節炎の報告
②α1遮断薬を服用中又は過去に服用経験のある患者において,α1遮断作用によると考えられる術中虹彩緊張低下症候群の報告
③マウスに300mg/kg/日(臨床最大用量の約200倍)を2年間経口投与した場合,雌で乳腺腫瘍の発生頻度が対照群に比し有意に増加の報告.また,マウスに同用量を77週間経口投与した結果,血清プロラクチンが対照群に比し上昇の報告
患者背景
〈合併・既往〉
①重篤な心疾患(使用経験がない)
②重篤な脳血管障害(使用経験がない)
〈肝〉肝機能障害(健常人に比し,最高血漿中濃度が約2倍,血漿中濃度曲線下面積が約4倍に増加したとの報告)
〈高齢〉慎重に〔低用量(12.5mg/日等)から投与開始〕(主として肝臓から排泄→肝機能低下のため,排泄が遅延し,高い血中濃度が持続)
相互
〈併用注意〉
1)利尿薬・降圧薬:降圧作用増強→減量等注意
2)ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤(シルデナフィル,バルデナフィル等):症候性低血圧の報告(降圧作用を増強する恐れ)
副作用
〈重大〉
1)肝機能障害,黄疸(頻度不明):AST・ALT・γ-GTP上昇,黄疸→中