適応
前立腺肥大症に伴う排尿障害 注意原因療法ではなく,対症療法であることに留意し,期待する効果が得られない場合は,手術療法等,他の適切な処置を考慮
用法
1回4mg 1日2回 朝夕食後 経口(適減)
禁忌
過敏症
注意
〈基本〉
➊射精障害→射精障害に関する説明を十分に行い,患者の理解を得た上で使用
②起立性低血圧→体位変換による血圧変化に注意
➌めまい等→運転注意
④投与開始時に降圧薬投与の有無について問診→降圧薬投与の際は血圧変化に注意し,血圧低下の際は,減量又は中止等処置
〈取扱上〉
①吸湿による錠剤表面のざらつきあり
②錠剤表面に使用色素による茶色,赤色,黄色の斑点がみられることあり
〈その他〉α1遮断薬を服用中又は過去に服用経験のある場合は,α1遮断作用と考えられる術中虹彩緊張低下症候群が出現との報告
患者背景
〈合併・既往〉起立性低血圧(症状悪化) 〈腎〉腎機能障害〔血漿中濃度上昇の報告→状態を観察しながら低用量(1回2mg)から開始等考慮〕 〈肝〉肝機能障害〔血漿中濃度上昇のおそれ→状態を観察しながら低用量(1回2mg)から開始等考慮〕
〈妊婦〉妊B3 〈高齢〉肝機能又は腎機能が低下の際は低用量(1回2mg)から投与開始等
相互
主としてチトクロームP450 3A4(CYP3A4)により代謝される
〈併用注意〉
1)降圧薬:起立性低血圧あり,減量等注意(降圧薬服用中は起立時の血圧調節力が低下)
2)ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤(シルデナフィルクエン酸塩,バルデナフィル塩酸塩水和物等):併用で症候性低血圧の報告(α遮断作用を有するため,併用によりこれらの血管拡張作用による降圧作用を増強)
3)アゾール系抗真菌薬(イトラコナゾール等):強力にCYP3A4を阻害するケトコナゾール(経口剤:国内未発売)との併用により血漿中濃度上昇の報告.アゾール系抗真菌剤との併用により,本剤の血漿中濃度が上昇する