適応
非オピオイド鎮痛剤及び弱オピオイド鎮痛剤で治療困難な下記疾患における鎮痛(ただし,他のオピオイド鎮痛剤から切り替えて使用する場合に限る)
1中等度~高度の疼痛を伴う各種癌における鎮痛
2中等度~高度の慢性疼痛における鎮痛
(後発医薬品は1のみ) 注意
1)他のオピオイド鎮痛剤が一定期間投与され,忍容性が確認された患者で,かつオピオイド鎮痛剤の継続的な投与を必要とする癌性疼痛及び慢性疼痛の管理にのみ使用
2)慢性疼痛の原因となる器質的病変,心理的・社会的要因,依存リスクを含めて包括的に診断し,投与の適否を慎重に判断
用法
オピオイド製剤から切り替えて使用.胸部,腹部,上腕部,大腿部等に貼付し,3日毎(約72時間)に貼り替える.初回貼付用量は以下の換算に基づき2.1mg(12.5μg/hr),4.2mg(25μg/hr),8.4mg(50μg/hr),12.6mg(75μg/hr)のいずれかの用量を選択(増減)図 注意
①初回貼付用量:16.8mg(100μg/hr)は推奨されない(本邦で12.6mgを超える使用経験なし).初回貼付用量を選択する換算は,経口モルヒネ量90mg/日(坐剤45mg/日,注射30mg/日),経口オキシコドン量60mg/日,経口コデイン量270mg/日以上,フェンタニル経皮吸収型製剤(1日貼付型製剤)1.7mg(フェンタニル0.6mg/日)に対して本剤4.2mg(フェンタニル0.6mg/日)へ切り替えるものとして設定.尚,初回貼付用量は換算表に基づく適切な用量を選択し,過量投与にならないよう注意
②初回貼付時:他のオピオイド鎮痛剤から初めて切り替えた場合,初回貼付24時間までは血中濃度が徐々に上昇するため,効果発現までに時間を要する.そのため以下の使用方法例を参考:〔→下記では十分な鎮痛効果がない場合は適時オピオイド鎮痛剤追加投与(レスキュー)により鎮痛を図る.1