医療連携の基本は医師同士の信頼関係である.子どもをほかの医療機関へ紹介するにあたっても,地域の病院や診療所医師による診療以外のさまざまな場面での日常的な協働がなされていることで,より円滑な診療連携が構築できる.
つまり紹介元,紹介先の医師が日々の交流を通じて顔が見える関係になっていることで,紹介され不安を抱えた患児,保護者に対して地域医療として連続性のある会話や医療対応を行うことができ,医療者間の信頼関係が受診者にとっては大きな安心につながる.
A.病診連携
診療科にかかわらず,何より重要な病院と診療所の医師間での信頼関係を築くためには,診療以外の場での交流が不可欠である.開業医は紹介先病院の講演会・研修会などに積極的参加すべきであり,病院医師も地区医師会主催の学術講演会や懇親会に可能な限り参加して,顔の見える関係を作っておく.このことの病診連携での効果はとても大きい.
近年,小児医療保健