A.概略
超低出生体重児とは出生体重が1,000g未満の児をいう.わが国での超低出生体重児の年間出生数は,2005年以降3,000人強で推移している.周産期センターおよびNICUでの管理が充実し,24週以上での救命率は80%を超えるようになり,救命する時代からよりよい予後を期待する時代となった.死亡率は全国的に年々低下傾向にあるが,予後は在胎期間が短いほど,出生体重が小さいほど,そして男児で悪い傾向を認める.
B.特徴
在胎週数相当の胎内発育の場合,27週がほぼ1,000g前後である.超低出生体重児では未熟性が特に問題になるため,より週数が小さいほどマニュアルから外れる割合が増加する.同じ1,000g未満であっても,24週未満と24週以上では予後が大きく異なること,また週数に比べ体重が小さい(SGA:small for gestational age)場合には別の注意が必要となる.
未熟性が