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[感]薬剤耐性緑膿菌感染症:5類
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治療のポイント
・抗緑膿菌活性のある抗菌薬による単剤治療が基本だが,重症例では感受性が判明するまでの間,抗緑膿菌活性のあるβラクタム系抗菌薬とアミノグリコシド系抗菌薬など,系統の異なる2剤での治療を開始することもある.
・感受性が判明した以降は原則単剤治療を行う.
・多剤耐性緑膿菌に対する治療は,小児感染症専門医にコンサルトを行う.
●病態
・緑膿菌はブドウ糖非発酵性グラム陰性桿菌である.そもそもの病原性は弱く,基礎疾患のない小児の市中感染で問題となることはほとんどない.
・問題となるのは以下のような場合である.
a)入院患者におけるカテーテル関連血流感染症,人工呼吸器関連肺炎,カテーテル関連尿路感染症などの病院
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