診療支援
治療

レプトスピラ症
leptospirosis
大宜見 力
(米国ワシントン大学小児感染症科)

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[感]4類

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●病態

・ネズミなどの保菌動物の尿から排泄されたレプトスピラが,粘膜や皮膚の擦過創を介して体内に侵入することで引き起こされる人獣共通感染症である.

・小児では特に淡水や動物との接触歴が重要である.

・典型的な臨床経過は二相性で,最初の敗血症期(眼球結膜充血やインフルエンザ様の非特異的症状)と,それに続く免疫期(髄膜炎やぶどう膜炎など)に分かれる.

・症例によって敗血症期のみで軽快する場合とワイル病(黄疸,腎不全,出血,心筋炎)といわれる重症型において,敗血症期と免疫期の境界がはっきりしない場合がある.

・レプトスピラは血液,尿,髄液から検出され,コルトフ培地などの専用培地を用いた培養検査,ペア血清(2~3週間間隔),PCRなどを用い

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