●病態
・性的行為によって病原体に感染し,持続感染を起こすウイルス性の疾患と,かゆみや分泌物の増加などの症状が出るクラミジアなどの感染症がある.
・小児においては,性的虐待や性被害を疑う根拠となる.
・外遊びで感染するのは土中の雑菌などであり,梅毒,クラミジア,HIVなどの性感染症は基本的にヒトからヒトへの性行為でのみ感染する.口腔内,性器や肛門など性的行為によって侵襲を受ける粘膜病変が主である.
・近年,梅毒の増加が著しい.進行度により症状が多彩なので疑うことが重要である.
A.症状
・陰茎亀頭部の発赤,陰部皮膚病変,水疱,いぼ,膿状の分泌物,痛みや瘙痒感,鼠径リンパ節腫脹など(男児).
・外陰部の発赤,かゆみ,水疱,いぼ,白色,黄色~緑色などの帯下,鼠径リンパ節腫脹など(女児).
B.診察のポイント
・幼児では症状の訴えが直接的ではないので,頻繁に性器周りを触る,トイレに行くなどの普段と違う様子から感染
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