●病態
・古典的5徴候(血小板減少,溶血性貧血,腎障害,発熱,動揺性精神神経症状)で知られている.
・原因不明の2徴候(血小板減少,溶血性貧血)を認めた場合には,TTPを疑うことが重要である.
・上記の2徴候に加え,ADAMTS13活性が10%未満であることで診断される.ADAMTS13活性とインヒビター検査が2018年4月から保険適用となった.
・先天性〔アップショー・シュールマン症候群(USS:Upshaw-Schulman syndrome)〕と後天性の2種類が存在するが,ほとんどの症例が後天性である.
・USSはADAMTS13遺伝子の異常で,後天性はIgG型の自己抗体(インヒビター)が産生されることによってADAMTS13活性が著減する.
・USSには新生児期に発症する典型的なものと,妊娠などに伴って成人後に診断される症例があり,後天性TTPとの鑑別が必要である.
・後天性は海外では30~40
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