治療のポイント
・小児慢性腎臓病(小児CKD)を適切に診断するためには,年齢および性別により異なる小児血清Cr基準値の把握と,腎機能障害程度の把握が必要である.
・成人CKDとは構成疾患が異なり,原因疾患の約90%が非糸球体性疾患に起因し,そのうち約70%を先天性腎尿路異常(CAKUT)が占める.
・健常児と遜色のない成長発達をし,社会生活を送れるよう,将来を見据えた腎不全治療計画を話し合うことが重要である.
●病態
・慢性腎臓病(CKD)の定義は,①腎障害を示唆する所見(検尿異常,画像異常,血液異常,病理所見など),②糸球体ろ過量(GFR:glomerular filtration rate)60mL/分/1.73m2未満,のいずれかが3か月以上持続することである.
・そのためCKDには腎障害を呈する多種多様な疾患が含まれることとなる.成人CKDの代表的疾患は糖尿病性腎症,腎硬化症,慢性糸球体腎炎で
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