治療のポイント
・個々の子どもの特性についてよく理解しておくことが大切である.
・保護者の大変さを認めたうえでアドバイスする.
・教育的な対応,行動療法的アプローチが中心である.
・問題行動には必ず原因があると考え,まず環境調整を行う.
●病態
A.自閉スペクトラム症
・先天的な中枢神経系のネットワーク形成の問題に起因する情報処理の機能不全であり,多因子疾患と考えられている.
・DSM-5では,「A.社会的コミュニケーションおよび対人的相互交流の困難さ」と「B.限定された反復的な様式の行動,興味または活動」の2項目を満たすものとされる.
・スペクトラムとは連続体という意味で,自閉特性が重度の児から,軽度や定型発達の児まで連続しており境界線はない.また,合併する神経発達症(知的発達症,注意欠如・多動症など)や二次障害,成育環境,年齢などによっても影響され,個々の臨床像はかなり違いがある.
1.臨床像
・相手の状況