治療のポイント
・予防が最も大切なので患児の初期サインに注意を払う.
・身近な友人から入手することが多く,交友関係にも留意する.
・治療には薬物療法と心理療法を併用する.
・「乱用ダメ」でなく「なぜダメか」「なぜ乱用に至ったか」を一緒に考える.
・支援にあたっては患児の知的能力を考慮する.
・家族だけで抱え込まず地域資源と連携する.
●病態
・薬物乱用は,法律や社会規範から逸脱した目的や方法で,薬物依存症(耐性,離脱など)に至らない程度に使用することをいう.医薬品の乱用(酩酊や多量服薬など)も含まれる.
・主な薬物として,アヘン類(ヘロイン,モルヒネ塩酸塩),大麻類(マリファナ,ハシッシュ),鎮静剤または催眠剤,コカイン,カフェイン,アンフェタミン(覚せい剤),幻覚剤(LSD),メスカリン(MDMA),揮発性溶剤(トルエン)などがある.
・近年,中・高校生で薬物に対する抵抗感が薄れ,社会問題化している.女子少