出生前後小児保健指導(ペリネイタルビジット)は産科医からの紹介で始まるため,産科医との連携は不可欠である.産科医は妊婦とその家族にペリネイタルビジットの意義や重要性を知らせるとともに,妊娠24~28週頃の妊婦に対して,出生前(妊娠28週~)あるいは育児不安が最も強くなる出生後早期(産科退院後~生後2か月)に小児科医を訪問することを積極的に勧めるとともに,原則としてパートナーとの訪問であることを伝える.地域の産婦人科医と小児科医が協議のうえ,統一された紹介状および小児保健指導票を作成する.小児保健指導を希望する妊産婦は,産科医より受け取った紹介状を持参して予約した小児科を訪問する.
A.小児保健指導の実際
産婦人科より紹介を受けた小児科医は,この小児科訪問を家族にとって意義あるものとするために,一般外来とは異なる時間帯を用意して30~60分程度の時間を確保する.
1.出生前小児科訪問の場合
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