A.児童生徒等の歯および口腔疾患状況
2019年学校保健統計調査で,齲歯(処置歯と未処置歯の合計)被患率は,幼稚園31.6%,小学校44.8%,中学校34.0%,高等学校43.7%となっている.そのうち未処置歯のある者は,幼稚園19.2%,小学校21.7%,中学校14.2%,高等学校17.3%である.
異常の被患率は,歯肉の状態は小学校では1~2%,中学校,高等学校では4~6%である.また2016年歯科疾患実態調査で,歯肉出血を有する者の割合は10~14歳で24.6%となっている.歯列・咬合は,幼稚園,小学校,中学校,高等学校ともに4~6%,歯垢の状態は小学校では2~4%,中学校,高等学校で4~6%である.
B.定期健康診断における歯・口腔の検査項目と定期健康診断後の対応
1.歯・口腔の検査項目
顎関節,歯列・咬合,歯垢の状態,歯肉の状態〔異常なし,定期的な観察が必要(GO:歯周疾患要観察者)