●病態
・骨基質蛋白であるI型コラーゲンの異常により発症し,全身骨の脆弱性と易骨折性を特徴とする.骨折頻度は骨成熟とともに減少するが,生涯にわたり健常者よりは高い.長管骨や脊柱の弯曲変形をしばしば認める.
・I型コラーゲンは骨以外にもさまざまな組織に発現しているため,関節弛緩性,皮膚の脆弱性,青色強膜,歯牙形成不全,難聴,心臓弁異常などを認めることがある.
・被虐待児症候群との鑑別が重要となる.
・指定難病や小児慢性特定疾病に認定されており,診断基準が確立している.
●治療方針
運動発達が遅延する児に対しては,骨折に注意しながら理学療法を行う.重症例では立位訓練時などに骨盤帯付き下肢装具を使用する.
内科的治療としては,小児期にはパミドロン酸の間欠的静脈注射を行い,成人期以降は経口のビスホスホネート製剤(BP製剤)にスイッチする.BP製剤は骨密度の上昇,骨折頻度の減少や骨伸長の増加に有効であるとされ
関連リンク