●病態
・ヒト乳頭腫ウイルス(HPV:human papillomavirus)感染により生じる良性腫瘍性疾患である.
・HPV型の違いにより臨床像が異なり,尋常性疣贅,ミルメシア,扁平疣贅や外陰部に生じる尖圭コンジローマなどが知られている.
・接触感染でうつるため,尖圭コンジローマについては性感染症としての対応が必要である.
●治療方針
すべての患児に一様に有効な治療はなく,患者ごとに選択する.自然治癒も期待され,醜形を残す治療はなるべく避ける.
A.軽症~中等症
主に,保険適用を有する(オキサロールを除く)下記治療法から選択する.これらを併用することが多い.
1.ヨクイニンエキス内服
尋常性疣贅と扁平疣贅に保険適用あり.小児などへの安全性は確立していない.
Px処方例
ヨクイニンエキス薬錠 1回1~4錠 1日2~3回 (通常成人は1日9~18錠 1日3回に分けて) 年齢,症状により適宜増減