診療支援
治療

太田母斑
nevus of Ota
河野太郎
(東海大学形成外科学・准教授)

●病態

・眼上顎褐青色母斑ともよばれ,三叉神経第1,2枝の支配領域に褐青色斑を認める真皮メラノサイト系母斑の1つである.多くは片側性であるが,両側性もある.真皮内にメラノサイトの増殖と表皮基底層のメラニン顆粒の増加を認める.皮膚だけでなく,眼球や口腔粘膜にもメラノーシスを合併することがある.

・東洋人に多く女児にやや多い.生下時あるいは生後間もなく発症するものと思春期以降に発症するものがある.

・組織学的に太田母斑と同一で,肩周辺に

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