●病態
・痛みの原因により介入の際の薬剤選択が変わるため,原因検索は大変重要である.
・痛みはその病態により,侵害受容性疼痛と神経障害性疼痛に分けられる.
A.侵害受容性疼痛
・体性組織への機械的刺激が原因で発生する体性痛と,管腔臓器の炎症や閉塞,実質臓器の炎症や腫瘍による圧迫,臓器被膜の急激な伸展が原因で発生する内臓痛に分けられる.
・体性痛は局在が明瞭な持続痛が体動に伴って増悪する.骨転移の痛み,術後早期の創部痛,筋膜や筋骨格の炎症や攣縮に伴う痛みなどがある.
・内臓痛は深く絞られるような,押されるような痛みで局在が不明瞭.固形臓器(肝や腎など)の場合は被膜の急激な伸展,管腔臓器の場合は消化管内圧の上昇を起こすような圧迫や伸展,内腔狭窄が原因で痛みが発生する.
B.神経障害性疼痛
・末梢・中枢神経の直接的損傷に伴って発生する痛みである.障害された神経の支配領域にさまざまな痛みや感覚異常が発生する.
●治
関連リンク
- 治療薬マニュアル2024/アセトアミノフェン(パラセタモール)《カロナール》
- 治療薬マニュアル2024/アセトアミノフェン《アンヒバ アルピニー》
- 治療薬マニュアル2024/ナプロキセン《ナイキサン》
- 治療薬マニュアル2024/モルヒネ塩酸塩水和物《モルヒネ塩酸塩 アンペック モルヒネ塩酸塩》
- 治療薬マニュアル2024/オキシコドン塩酸塩水和物《オキファスト》
- 治療薬マニュアル2024/フェンタニルクエン酸塩《フェンタニル》
- 治療薬マニュアル2024/モルヒネ塩酸塩水和物《モルヒネ塩酸塩 オプソ》
- 治療薬マニュアル2024/モルヒネ硫酸塩水和物《MSコンチン》
- 治療薬マニュアル2024/フェンタニルクエン酸塩《フェントス》
- 今日の治療指針2024年版/神経痛
- 今日の皮膚疾患治療指針 第5版/多汗症
- 新臨床内科学 第10版/1 三叉神経痛
- 今日の精神疾患治療指針 第2版/神経・筋肉系の心身症