被虐待児の発見と児童相談所への通告

finding abused child and reporting law

稲垣由子

（甲南女子大学名誉教授（発達行動小児科学））

A．被虐待児の発見

　被虐待児は医療現場では医療を必要として来院するが，そこで気づかれなければ，その子どもが再度虐待により受診してくるまで虐待を受け続けることになる．児童虐待防止法（2000年制定）によって，子どもを診察する医師は被虐待児の発見に努力し，その疑いのある子どもを発見した場合には通告する義務

初出:今日の小児治療指針　第17版 発行:2020年12月

収載:医学書院 医療情報サービス（2024年11月7日　掲-ID：syo_03946-17_a028z0004）