適応
理学検査時における鎮静・催眠,静注が困難な痙攣重積状態
用法
注腸小児30~50mg/kg 微温湯に溶かし注腸(増減) 坐小児30~50mg/kg 直腸内に挿入(増減) ►総量1.5gを超えない
禁忌
1)過敏症(本剤,トリクロホスNa)(生体内でトリクロルエタノールとなる)
2)急性間欠性ポルフィリン症
3)坐過敏症(カプセルの主成分:ゼラチン等)
注意
〈基本〉
①呼吸抑制:特に小児では呼吸数・心拍数・経皮的動脈血酸素飽和度等をモニタリングする等注意
②トリクロホスナトリウムは,本剤と同様に生体内でトリクロルエタノールとなるため併用により過量投与のおそれ
〈適用上〉
①注腸注入に際し,直腸粘膜を損傷することがあるので,慎重にバレルの先端を挿入
②坐挿入後10分以内に排泄され再投与を行う場合:その形状が保たれていても一部吸収されていることが考えられるので慎重に.尚,形状に変化が認められる場合には,再投与を差し控える
③注腸開封後速やかに使用,残液は使用しない.又,使用後のキャップ,バレル及びプランジャーは廃棄
④坐カプセル表面又は肛門部にゼリー様の油性物質を塗ると挿入が容易.或いは肛門部を水でぬらして挿入(カプセルに水をつけると膨潤・変形して挿入困難)
〈小児〉無呼吸・呼吸抑制:心肺停止に至った例も報告→慎重に投与及び観察 〈妊婦〉妊A回避(未確立)
相互
〈併用注意〉
1)中枢神経抑制薬(フェノチアジン誘導体,バルビツール酸誘導体等),MAO阻害薬:相互に作用増強→減量等
2)アルコール:作用増強(代謝阻害)→減量等慎重に
3)クマリン系抗凝血薬(ワルファリン等)の作用増強(血漿蛋白結合の競合的に拮抗し,遊離ワルファリン増加)→頻回にプロトロンビン値測定等慎重に
飲食物表
慎重
1)肝障害,腎障害(副作用増強)
2)虚弱者(呼吸抑制)
3)呼吸機能低下(呼吸抑制)
4)重篤な心疾患又は不整脈(悪化)
過量投与
〈症状〉呼