適応
1向精神薬投与によるパーキンソニズム,ジスキネジア(遅発性を除く),アカシジア
2特発性パーキンソニズム
3その他のパーキンソニズム(脳炎後,動脈硬化性)
注意抗パーキンソン病薬はフェノチアジン系薬剤,レセルピン誘導体等による口周部等の不随意運動(遅発性ジスキネジア)を通常軽減しない.場合によってはこのような症状を増悪顕性化
用法
11日2~10mg 分3~4(増減) 231日目1mg,2日目2mg,以後1日につき2mgずつ増量 維持量:1日6~10mg 分3~4(増減) 注意少量から開始し,観察を十分に行い慎重に維持量まで増量.他剤から切り替える場合には,他剤を徐々に減量しながら本剤を増量するのが原則
禁忌
1)閉塞隅角緑内障(抗コリン作用により眼圧上昇し症状悪化のおそれ)
2)過敏症
3)重症筋無力症(抗コリン作用により症状増悪のおそれ)
注意
〈基本〉
①投与中は定期的に隅角検査及び眼圧検査を行うことが望ましい
➋眠気,眼の調節障害,注意力・集中力・反射機能等の低下→運転不可
患者背景
〈合併・既往〉
①開放隅角緑内障(抗コリン作用で眼圧上昇し症状悪化)
②前立腺肥大等尿路に閉塞性疾患(抗コリン作用により症状悪化のおそれ)
③不整脈又は頻拍傾向(抗コリン作用により症状増悪のおそれ)
④高血圧(抗コリン作用により症状増悪のおそれ)
⑤高温環境(抗コリン作用により発汗抑制が起こり易い)
⑥胃腸管に閉塞性疾患(抗コリン作用により症状増悪のおそれ)
⑦動脈硬化性パーキンソン症候群(精神神経系の副作用が起こり易い)
⑧脱水・栄養不良状態等を伴う身体的疲弊(悪性症候群が起こり易い)
〈腎〉腎障害(副作用が強くあらわれるおそれ) 〈肝〉肝障害(副作用が強くあらわれるおそれ)
〈妊婦〉妊B1非推奨 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止 〈小児〉有益のみ(臨床試験は未実施) 〈高齢〉せん妄,不安等の精神症状及び抗コリン作用による