適応
〈適応菌種〉ベンジルペニシリンに感性のレンサ球菌属,肺炎球菌,梅毒トレポネーマ 〈適応症〉リンパ管・リンパ節炎,咽頭・喉頭炎,扁桃炎,急性気管支炎,肺炎,慢性呼吸器病変の二次感染,梅毒,中耳炎,副鼻腔炎,猩紅熱,リウマチ熱の発症予防 注意咽頭・喉頭炎,扁桃炎,急性気管支炎,中耳炎,副鼻腔炎への使用にあたっては,「抗微生物薬適正使用の手引き」を参照し,抗菌薬投与の必要性を判断した上で,本剤の投与が適切と判断される場合に投与する
用法
1回40万単位 1日2~4回(増減) 〔梅毒〕1回40万単位 1日3~4回(増減)
禁忌
過敏症
注意
〈基本〉
①耐性菌の発現等を防ぐため,原則として感受性を確認し,疾病の治療上必要な最小限の期間の投与に留める
②ショックの恐れ→十分な問診
③重篤な血液障害→定期的に検査など十分に観察
④重篤な腎障害→定期的に検査など十分に観察
患者背景
〈合併・既往〉
①ペニシリン系又はセフェム系抗生物質に対し過敏症の既往歴:本剤の過敏症は禁忌
②本人又は両親,兄弟に気管支喘息,発疹,蕁麻疹等のアレルギー症状を起こしやすい体質を有する
〈腎〉高度の腎機能障害:血中濃度持続,減量又は投与間隔をあける
〈妊婦〉妊A有益のみ 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止 〈高齢〉注意(減量等)
副作用
〈重大〉
1)ショック(不快感,口内異常感,喘鳴,眩暈,便意,耳鳴,発汗等)
2)溶血性貧血(重篤な血液障害)
3)間質性腎炎,急性腎障害(重篤な腎障害)
4)偽膜性大腸炎(血便を伴う重篤な大腸炎等:腹痛,頻回の下痢)→直ちに中止等処置
〈その他〉
1)過敏症(発熱,発疹,蕁麻疹等)
2)血液(好酸球増加症)
3)肝臓(肝機能障害,AST・ALTの上昇)
4)消化器(下痢,悪心,食欲不振)
5)その他〔梅毒患者におけるヤーリッシュ・ヘルクスハイマー反応(発熱,全身倦怠感,頭痛等の発現,病変部の増悪)〕
動態
1)血中濃度:(健
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