適応
尋常性ざ瘡 注意結節,嚢腫には,他の適切な処置
用法
1日1回,洗顔後,患部に適量を塗布
禁忌
過敏症
注意
〈基本〉
①全身性の過敏反応や重度の皮膚刺激症状の際は使用を中止
②使用中に皮膚剥脱(鱗屑・落屑),紅斑,刺激感等,紅斑や腫脹が顔面全体や頚部にまで及ぶ症例も報告されているので,観察を十分に→必要に応じて休薬等処置
③使用中には日光への曝露を最小限に留め,日焼けランプの使用,紫外線療法は回避
〈適用上〉
➊使用時
a)他の外用剤と併用の際は,皮膚刺激症状増加→注意
b)漂白作用→髪,衣料等に付着しないように注意
c)外用としてのみ使用
d)眼,口唇,鼻翼及び粘膜を避けながら,患部に塗布.眼の周囲に使用する場合には眼に入らないように注意.万一,眼に入った場合は直ちに水で洗い流す
患者背景
〈妊婦〉有益のみ 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止(母乳中への移行は不明) 〈小児〉12歳未満の臨床試験は未実施
副作用
〈その他〉症状に応じ処置
1)皮膚(皮膚剥脱(鱗屑・落屑),刺激感,紅斑,乾燥,瘙痒,接触性皮膚炎,皮膚炎,湿疹,蕁麻疹,間擦疹,乾皮症,脂腺機能亢進,腫脹,ピリピリ感,灼熱感,汗疹,違和感,皮脂欠乏症,ほてり,浮腫,丘疹,疼痛,水疱
2)その他(口角炎,眼瞼炎,白血球数減少,白血球数増加,血小板数増加,血中ビリルビン増加,ALT増加,血中コレステロール減少,血中尿素減少)
動態
過酸化ベンゾイルは,塗布後,生体内(皮膚中及び血漿中)で速やかに安息香酸に変換.安息香酸は,更に馬尿酸へ代謝され,ほぼ全てが尿中に排泄.Cmax:0.0197μg/mL,0.2617μg/mL Tmax:2.6時間,5.0時間(それぞれ代謝物の安息香酸,馬尿酸として)
作用
分解により生成したラジカルにより,尋常性ざ瘡の病態に関与しているアクネ菌,表皮ブドウ球菌及び黄色ブドウ球菌に対して抗菌活性を示し,又角質細胞同士の結合を弛