診療支援
薬剤

トラマドール塩酸塩新様式運転×
1149
tramadol hydrochloride
ワントラム Onetram(日本新薬)
 :100mg

適応

非オピオイド鎮痛剤で治療困難な以下における鎮痛:疼痛を伴う各種癌,慢性疼痛 注意慢性疼痛では,その原因となる器質的病変,心理的・社会的要因,依存リスクを含めた包括的な診断を行い,投与の適否を慎重に判断

用法

100~300mgを1日1回経口(適宜増減) ►但し,1日400mgを超えない 注意

①初回投与量:1日100mgから開始が望ましい.尚,他のトラマドール塩酸塩経口剤から切り替える場合,その経口剤の1日投与量,鎮痛効果及び副作用を考慮し,本剤の初回投与量を設定

②投与間隔:定時投与(1日1回)はできるだけ同じ時間帯に服用

③増量及び減量:投与開始後は状態を観察し,適切な鎮痛効果が得られ副作用が最小となるよう用量調整.増量・減量の目安は,1日100mgずつが望ましい

④癌疼痛患者におけるレスキュードーズ:本剤服用中に疼痛増強や鎮痛効果が得られている患者で突出痛発現の際は,直ちにトラマドール即放性製剤の臨時追加投与を行って鎮痛を図る.1回投与量は,定時投与中の1日量の1/8~1/4を経口.但し,トラマドール塩酸塩としての1日総投与量は400mgを超えない

⑤投与の継続:慢性疼痛患者で,投与開始後4週間を経過しても期待する効果が得られない場合,他の適切な治療への変更を検討.又,定期的に症状及び効果を確認,投与継続の必要性について検討

⑥投与の中止

a)投与を必要としなくなった場合は,退薬症候発現を防ぐため徐々に減量

b)癌疼痛患者で,1日の定時投与量が300mgで鎮痛効果が不十分となった場合,投与を中止し,モルヒネ等の強オピオイド鎮痛剤への変更を考慮.その場合には,定時投与量の1/5の経口モルヒネを初回投与量の目安が望ましい.又,経口モルヒネ以外の強オピオイド鎮痛剤に変更の際は,経口モルヒネとの換算で投与量を求めることが望ましい

⑦高齢者:75歳以上では,血中濃度が高い状態で持続し,作用及び副

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