診療支援
薬剤

ブプレノルフィン運転×
1149
buprenorphine
ノルスパン Norspan(ムンディ)
 テープ:5・10・20mg/枚

適応

非オピオイド鎮痛剤で治療困難な以下疾患に伴う慢性疼痛における鎮痛:変形性関節症,腰痛症

用法

前胸部,上背部,上腕外部又は側胸部に貼付し,7日毎に貼り替えて使用 ►初回貼付用量は5mgとし,その後は症状に応じて適宜増減するが,20mgを超えない 注意

①初回貼付時

a)貼付72時間後まで血中濃度が徐々に上昇→鎮痛効果が得られるまで時間を要する→必要に応じて他の適切な治療の併用を考慮

b)他のオピオイド鎮痛薬から本剤へ切り替えの際は,切り替え前に使用していたオピオイド鎮痛薬の鎮痛効果の持続時間を考慮して貼付を開始.尚,高用量(経口モルヒネ換算量80mg/日超)のオピオイド鎮痛薬から切り替えの際は,十分な鎮痛効果が得られないおそれ→注意

②貼付方法:血中濃度上昇のおそれ→毎回貼付部位を変え,同じ部位に貼付する場合,3週間以上の間隔をあける

③増量:貼付開始後は状態を観察,適切な鎮痛効果が得られ副作用が最小となるよう用量調節.鎮痛効果が十分得られない場合は,5~10mgずつ貼り替え時に増量

④減量:連用中における急激な減量は,退薬症候の発現あり→行わない.副作用等により減量の際は,状態を観察しながら慎重に

⑤投与の継続:貼付開始後4週間を経過しても期待する効果が得られない場合は,他の適切な治療への変更を検討.又,定期的に症状及び効果を確認,投与継続の必要性について検討

⑥投与の中止

a)投与を必要としなくなった場合には,退薬症候発現を防ぐため徐々に減量

b)投与を中止し他のオピオイド鎮痛薬に変更→剥離後24時間以上の間隔をあける.又,ブプレノルフィンのμオピオイド受容体への親和性は他のオピオイド鎮痛薬より強いため,切り替え直後には他のオピオイド鎮痛薬の鎮痛効果が十分に得られないことがあるので注意

禁忌

1)過敏症

2)重篤な呼吸抑制状態及び呼吸機能障害(呼吸抑制増強)

注意

〈基本〉

①変形性関節症及び腰痛症に

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?