診療支援
薬剤

(合剤)ピラゾロン系解熱鎮痛消炎配合剤新様式運転×
SG(シオノギ)  1149
 配合顆粒:1g中 イソプロピルアンチピリン150mg,アリルイソプロピルアセチル尿素60mg,アセトアミノフェン250mg,無水カフェイン50mg

適応

感冒の解熱,耳痛,咽喉痛,月経痛,頭痛,歯痛,症候性神経痛,外傷痛

用法

1回1g 1日3~4回(増減) 頓用:1回1~2g ►追加の場合は少なくとも4時間以上あける ►1日4gまで

!警告

1)本剤中のアセトアミノフェンにより重篤な肝障害が発現するおそれがあるので注意

2)本剤とアセトアミノフェンを含む他の薬剤(OTCを含む)との併用により,アセトアミノフェンの過量投与による重篤な肝障害が発現するおそれがあることから,これらの薬剤との併用を避ける

禁忌

1)過敏症〔本剤,ピラゾロン系薬剤(スルピリン等),アミノフェノール系薬剤(アセトアミノフェン等)〕

2)アスピリン喘息(NSAIDsによる喘息発作の誘発)又はその既往歴(喘息発作を誘発)

3)重篤な肝障害

注意

〈基本〉

①対症療法であることに留意

②原則として長期投与回避

③過度の体温下降,虚脱,四肢冷却等→特に高熱を伴う高齢者・消耗性疾患患者は十分に注意

➍眠気等→運転不可

⑤過敏症状等を予測するため,十分な問診

〈その他〉

①類似化合物(フェナセチン)の長期投与で血色素異常→長期投与回避

②腎盂及び膀胱腫瘍の患者の調査で,類薬(フェナセチン)製剤を長期・大量に使用していた人が多いとの報告

③NSAIDs長期間投与の女性で一時的な不妊の報告

患者背景

〈合併・既往〉

①血液障害(貧血,白血球減少症等)(悪化)

②本人又は両親,兄弟に他の薬物に対するアレルギー,蕁麻疹,気管支喘息,アレルギー性鼻炎,食物アレルギー等〔アスピリン喘息(NSAIDsによる喘息発作の誘発)又はその既往歴を除く〕

③アルコール多量常飲(肝障害が現れやすい)

④絶食・低栄養状態・摂食障害等によるグルタチオン欠乏,脱水症状(肝障害が現れやすい)

〈腎〉腎障害(悪化) 〈肝〉

①重篤な肝障害:禁忌(悪化)

②肝障害(重篤な肝障害を除く)(悪化)

〈妊婦〉妊A(アセトアミノフェン,カフェイン)有益のみ.必要

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