診療支援
薬剤

サリチル酸ナトリウム
1143
sodium salicylate
サリチル酸Na Sodium salicylate(コーアイセイ)
 静注:500mg/10mL/A
サリチル酸ナトリウム(500 日新)

適応

症候性神経痛

用法

1回0.5~1g(10~20mL) 1日1~数回 静注(増減)

禁忌

1)過敏症〔本剤,サリチル酸系化合物(アスピリン等)〕

2)妊婦・妊娠

注意

〈基本〉

①米国にてサリチル酸系製剤とライ症候群の関連性を示す疫学調査報告→原則的に15歳未満の水痘,インフルエンザ患者への投与回避.やむを得ず投与する場合には慎重に.投与後十分に観察

②ショック→経口投与が不可等必要時にのみ投与.又,常時救急処置の準備

③ショック等の反応を予測するため十分な問診

④高熱を伴う幼児・小児及び高齢者又は消耗性疾患処置の患者→作用が急激に現れ,過度の体温降下,虚脱,四肢冷却等の症状→注意

⑤投与後→少なくとも10分間は安静にし十分観察

〈適用上〉できるだけゆっくり投与 〈その他〉NSAIDs長期投与中の女性に一時的な不妊の報告

〈妊婦〉禁忌(動物で催奇形性等) 〈高齢〉慎重に

相互

〈併用注意〉クマリン系抗凝血薬(ワルファリン),糖尿病用薬(インスリン製剤及びトルブタミド等)の作用増強(血漿蛋白からの遊離)

慎重

1)本人又は両親・兄弟に他の薬物アレルギー,蕁麻疹,気管支喘息,アレルギー性鼻炎又は食物アレルギー等

2)肝又は腎障害

3)出血傾向(血小板機能異常)

4)消化性潰瘍(悪化)

5)潰瘍性大腸炎・クローン病(悪化)

副作用

〈重大〉

1)ショック(胸内苦悶,血圧低下,顔面蒼白,脈拍異常,呼吸困難等)→直ちに中止後処置

2)スティーブンス・ジョンソン症候群剥脱性皮膚炎→中止し処置

3)再生不良性貧血→中止し処置

〈その他〉

1)過敏症(発疹,浮腫,鼻炎様症状,結膜炎等)→中止

2)血液(白血球減少,血小板減少,貧血等)→中止

3)精神神経(耳鳴,難聴,めまい等)→減量又は休薬等処置

4)肝臓(黄疸,AST・ALT・Al-Pの上昇等)→中止

5)腎臓(腎障害)→中止

6)消化器(胃痛,食欲不振,悪心・嘔吐,消化管出血等)

作用

中枢神経系に

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