適応
以下の疾患の消炎・鎮痛:関節リウマチ,変形性関節症,腰痛症,頸肩腕症候群,肩関節周囲炎
用法
1回90mg 1日3回食直後(増減) 注意他の消炎鎮痛剤との併用回避が望ましい
禁忌
1)消化性潰瘍(悪化)
2)重篤な血液異常(悪化)
3)重篤な肝障害
4)重篤な腎障害
5)重篤な心機能不全
6)重篤な高血圧症
7)重篤な膵炎
8)過敏症〔本剤,インドメタシン,サリチル酸系化合物(アスピリン等)〕
9)アスピリン喘息(NSAIDs等による喘息発作誘発)又はその既往歴(喘息発作誘発)
10)妊婦・妊娠
11)トリアムテレン投与中
注意
〈基本〉
①対症療法であることに留意
②活性代謝物のインドメタシンで過度の体温下降,虚脱,四肢冷却等の症状発現→高熱を伴う高齢者又は消耗性疾患の患者は特に注意
③慢性疾患(関節リウマチ,変形性関節症等)には以下を考慮
a)長期投与する場合には,定期的に尿検査,血液検査,肝機能検査及び眼科的検査等を実施
b)薬物療法以外の療法も考慮
➍眠気,眩暈→運転不可
〈適用上〉
➊胃腸障害の発現を少なくするため食直後に服用,又は食物,ミルク,制酸剤と共に服用が望ましい
〈その他〉
①NSAIDs長期投与中の女性に一時的な不妊の報告
②動物で,活性代謝物であるインドメタシンとレンチナンとの併用により,消化性潰瘍,消化管穿孔出現の報告
患者背景
〈合併・既往〉
①消化性潰瘍の既往歴(再発)
②NSAIDs長期投与による消化性潰瘍で,本剤の長期投与が必要であり,かつミソプロストールにより治療中→十分観察し慎重に(ミソプロストールによる治療に抵抗性を示す消化性潰瘍もある)
③血液障害又はその既往歴(重篤な血液の異常を除く)(悪化又は再発)
④出血傾向(血小板機能異常が起こり出血傾向助長)
⑤心機能異常(重篤な心機能不全を除く)(PG合成阻害作用に基づくNa・水分貯留傾向→悪化)
⑥高血圧症(重篤な高血圧症を除く)(PG合成阻害作用に