診療支援
薬剤

ナブメトン新様式
1149
nabumetone
レリフェン Relifen(三和)
 :400mg

適応

以下の疾患並びに症状の消炎・鎮痛:関節リウマチ,変形性関節症,腰痛症,頸肩腕症候群,肩関節周囲炎

用法

1日1回800mg食後(増減) 注意

①他の消炎鎮痛剤との併用回避が望ましい

〔変形性関節症の消炎・鎮痛〕朝食後投与が望ましい

禁忌

1)消化性潰瘍(PG生合成抑制作用による胃血流量減少→悪化)

2)重篤な血液異常

3)重篤な腎障害

4)重篤な肝障害

5)過敏症

6)アスピリン喘息(NSAIDs等による喘息発作誘発)又はその既往歴(喘息発作誘発)

7)妊娠末期の女性

注意

〈基本〉

①対症療法であることに留意

②関節リウマチ,変形性関節症等には以下を考慮

a)長期投与する際には定期的に尿検査,血液検査,肝機能検査等を実施

b)薬物療法以外の療法も考慮

急性疾患には以下を考慮

a)急性炎症,疼痛,発熱の程度を考慮

b)原則長期投与回避

c)原因療法があれば行う

〈その他〉NSAIDs長期投与中の女性に一時的な不妊の報告

患者背景

〈合併・既往〉

①消化性潰瘍の既往歴(再発)

②NSAIDs長期投与による消化性潰瘍で,本剤の長期投与が必要であり,かつミソプロストールにより治療中→十分観察し慎重に(ミソプロストールによる治療に抵抗性を示す消化性潰瘍もある)

③血液異常又はその既往歴(重篤な血液の異常を除く)(悪化又は再発)

④心機能障害(PG生合成抑制により浮腫,循環体液量の増加→心臓の仕事量が増加するため悪化)

⑤高血圧症(PG生合成抑制により浮腫,循環体液量の増加→血圧上昇)

⑥気管支喘息(アスピリン喘息又はその既往を除く)(喘息発作悪化)

⑦潰瘍性大腸炎(悪化)

⑧クローン病(悪化)

⑨感染症を合併(感染症を不顕性化するおそれ→必要に応じて抗菌薬を併用し慎重に)

〈腎〉

①重篤な腎障害:禁忌(PG生合成抑制により腎血流量の低下等により悪化)

②腎障害又はその既往(重篤な腎障害を除く)(悪化又は誘発)

〈肝〉

①重篤な肝障害:禁忌(悪化)

②肝

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