適応
1以下の疾患並びに状態における鎮痛・消炎:術後,外傷,各種癌,痛風発作,症候性神経痛
2緊急に解熱を必要とする場合
用法
11回50mg 臀部筋注(増減) 必要に応じて1日1~2回反復注射 21回50mg 1日1~2回 臀部筋注(増減) 注意他の消炎鎮痛剤との併用は避けることが望ましい
禁忌
1)消化性潰瘍(PG生合成抑制作用により悪化)
2)重篤な血液異常(悪化)
3)重篤な肝障害(悪化)
4)重篤な腎障害(悪化)
5)重篤な心機能不全(腎のPG生合成抑制作用により,浮腫,循環体液量の増加が起こり,心臓の仕事量が増加し悪化)
6)過敏症
7)アスピリン喘息(NSAIDs等による喘息発作誘発)又はその既往歴(喘息発作誘発)
8)シプロフロキサシン投与中
9)妊娠後期の女性
注意
〈基本〉
①対症療法であることに留意
②慢性疾患(症候性神経痛等)には以下を考慮
a)長期投与する場合には定期的に臨床検査(尿,血液及び肝機能検査等)
b)薬物療法以外の療法も考慮
③急性疾患(術後,外傷及び解熱時)には以下を考慮
a)炎症,疼痛及び発熱の程度を考慮
b)原則同一薬剤の長期投与回避
c)原因療法があれば行う
④過度の体温下降,虚脱,四肢冷却等あり→高熱を伴う小児,高齢者,消耗性疾患患者には十分注意
⑤急性腎障害,ネフローゼ症候群が現れる→定期的に検査,観察を十分に
⑥貧血,顆粒球減少,白血球減少,血小板減少,血小板機能低下(出血時間の延長)が現れる→血液検査を行い,観察を十分に
〈適用上〉
①調製時:配合他剤との混合注射回避
②投与時
a)神経走行部位を避ける
b)繰り返し注射する場合は注射部位を変える
c)刺入時に激痛を訴えたり血液の逆流を見た場合は直ちに針を抜き部位を変えて注射
〈取扱上〉白濁の際は使用禁(光で白濁) 〈その他〉NSAIDs長期投与中の女性において一時的な不妊の報告
患者背景
〈合併・既往〉
①消化性潰瘍の既往歴(再発)
②血液異常