適応
以下の疾患並びに状態における鎮痛:術後,各種癌 注意発熱を伴う患者に対する解熱や腰痛症の患者に対する鎮痛を目的として使用しない
用法
1回50mgできるだけゆっくり静注 必要に応じ反復投与(増減) ►経口が不可能又は効果不十分な場合 注意
①患者の状態に注意し,できるだけゆっくり(1分間以上の時間をかけて)投与
②経口投与可能になれば速やかに中止し,経口に切り換える
③他の消炎鎮痛剤との併用回避が望ましい
禁忌
1)消化性潰瘍(悪化)
2)重篤な血液異常(更に悪化)
3)重篤な肝障害
4)重篤な腎障害
5)重篤な心機能不全(更に悪化)
6)重篤な高血圧症
7)過敏症
8)アスピリン喘息(NSAIDs等による喘息発作誘発)又はその既往歴(喘息発作誘発)
9)エノキサシン,ロメフロキサシン,ノルフロキサシン,プルリフロキサシン投与中
10)妊娠後期の女性
注意
〈基本〉
①ショック発現時に緊急処置の準備
②疼痛の程度を考慮し必要以上に投与しない
③長期投与回避.やむを得ない場合は定期的に尿検査,血液検査,肝機能検査等を実施
④過度の体温下降,虚脱,四肢冷却等→患者の状態に十分注意
⑤急性腎障害,ネフローゼ症候群等の重篤な腎障害があらわれることがあるので,定期的に腎機能検査を実施
⑥癌患者で鎮痛効果がみられない場合は他剤に切り換える等処置
〈適用上〉
①可塑剤としてDEHPを含むポリ塩化ビニル製輸液セットを使用した場合DEHPが製剤中に溶出するのでDEHPを含まない輸液セット等を使用することが望ましい
②脂肪乳剤を含有しているためポリカーボネート製三方活栓や延長チューブ等を使用するとコネクター部分にひび割れが発生し,血液及び薬液漏れ,空気混入等の可能性→期待された鎮痛効果が得られない可能性
〈その他〉NSAIDs長期投与中の女性に一時的な不妊の報告
患者背景
〈合併・既往〉
①消化性潰瘍の既往歴(再発)
②血液異常又はその既往歴(重篤な血