適応
以下の疾患並びに症状の鎮痛・消炎:関節リウマチ,変形性関節症,腰痛症,肩関節周囲炎,頸肩腕症候群 注意
1)他のNSAIDsの治療効果が不十分と考えられる患者のみ投与
2)腰痛症,肩関節周囲炎,頸肩腕症候群に対し本剤を用いる場合,慢性期のみ投与
用法
1日1回 27mg 食後(減量) 注意
①1日最大27mg(ピロキシカムとして20mg)まで
②必要性を明確に把握し,少なくとも投与後2週間を目処に治療継続の再評価を行い,漫然と投与し続けない(外国:他のNSAIDsに比較し胃腸障害及び重篤な皮膚障害の発現率が高いとの報告)
③高齢者では少量(13.5mg/日)から投与を開始するなど慎重に投与
④他の消炎鎮痛剤との併用は避ける
禁忌
1)消化性潰瘍(悪化)
2)重篤な血液異常(悪化)
3)重篤な肝機能障害(悪化)
4)重篤な腎機能障害(悪化)
5)重篤な心機能不全(悪化)
6)重篤な高血圧症(悪化)
7)妊娠後期
8)過敏症(本剤,ピロキシカム)
9)アスピリン喘息(NSAIDs等による喘息発作誘発)又はその既往歴(重篤な喘息発作誘発又は再発)
10)リトナビル又はニルマトレルビル・リトナビル投与中
注意
〈基本〉
①対症療法であることに留意
②慢性疾患(関節リウマチ,変形性関節症等)には以下を考慮
a)長期投与する場合には,定期的に尿検査,血液検査,肝機能検査及び便潜血検査等を実施→異常あれば減量,休薬等措置
b)薬物療法以外の療法も考慮
〈その他〉NSAIDs長期投与中の女性に一時的な不妊の報告
患者背景
〈合併・既往〉
①消化性潰瘍の既往歴(再発)
②NSAIDs長期投与による消化性潰瘍で,本剤の長期投与が必要であり,かつミソプロストールにより治療中→十分観察し慎重に(ミソプロストールによる治療に抵抗性を示す消化性潰瘍もある)
③血液異常又はその既往歴(重篤な血液の異常を除く)(悪化又は再発)
④出血傾向(血小板機能異常)
⑤心機能