適応
以下の疾患並びに症状の消炎・鎮痛:関節リウマチ,変形性関節症,腰痛症,肩関節周囲炎,頸肩腕症候群
用法
1日1回10mg(食後)(増減) ►1日最高用量は15mg 注意
①国内において1日15mgを超える用量での安全性は未確立
②他の消炎鎮痛剤との併用回避が望ましい
③高齢者では少量(1回5mg1日1回)から投与を開始するなど慎重に
禁忌
1)消化性潰瘍(PG合成阻害作用により,胃粘膜防御能低下し,悪化)
2)重篤な血液異常
3)重篤な肝障害
4)重篤な腎障害
5)重篤な心機能不全
6)重篤な高血圧症(
7)過敏症〔本剤,サリチル酸塩(アスピリン等),NSAIDs〕
8)アスピリン喘息(NSAIDs等による喘息発作誘発)又はその既往歴(重症喘息発作誘発)
9)妊婦・妊娠
注意
〈基本〉
①in vitroで,COX-1に対してよりもCOX-2をより強く阻害することが確認されているが,日本人を対象とした臨床試験ではCOX-2に対してより選択性の低いNSAIDsと比較して,本剤の安全性がより高いことは検証されていない.特に,消化管障害発生のリスクファクターの高い患者(消化性潰瘍の既往歴等)への投与に際しては副作用の発現に留意し,十分な観察
②対症療法であることに留意し,薬物療法以外の療法も考慮
③長期投与の際は,定期的かつ必要に応じて尿検査,血液検査,肝機能検査及び便潜血検査等を実施
④感染症を不顕性化のおそれ→慎重に
➎眼の調節障害,眠気等の精神神経系症状あり→運転不可
〈その他〉
①NSAIDs長期間投与中の女性に一時的な不妊の報告
②他のNSAIDsでIUDの避妊効果減弱の報告
患者背景
〈合併・既往〉
①消化性潰瘍の既往歴(PG合成阻害作用により,胃粘膜防御能低下するため再発)
②NSAIDsの長期投与による消化性潰瘍で,本剤の長期投与が必要であり,かつミソプロストールによる治療中(ミソプロストールによる治療に抵抗性を示す