適応
1各科領域の手術後並びに外傷後の鎮痛・消炎
2以下の疾患の鎮痛・消炎:関節炎,腰痛症,頸肩腕症候群,骨盤内炎症,軟産道損傷,乳房うっ積,帯状疱疹,多形浸出性紅斑,膀胱炎,副睾丸炎,前眼部炎症,智歯周囲炎
3抜歯後の鎮痛・消炎
4急性上気道炎の鎮痛
用法
1~31回100mg 1日3回(増減) 41回100mg頓用(増減) 原則として1日2回まで ►1日最大300mgを限度 注意他の消炎鎮痛薬との併用は避ける
禁忌
1)消化性潰瘍(悪化)
2)重篤な血液異常
3)重篤な肝障害
4)重篤な腎障害
5)過敏症
6)アスピリン喘息(NSAIDs等による喘息発作誘発)又はその既往歴(発作誘発)
注意
〈基本〉
①対症療法であることに留意
②急性疾患には以下を考慮
a)急性炎症,疼痛の程度を考慮
b)原則長期投与回避
c)原因療法があれば行う
患者背景
〈合併・既往〉
①痙攣発作の既往歴(発作誘発)
②消化性潰瘍の既往歴(悪化)
③血液異常又はその既往歴(薬剤性血液障害が現れた場合,重篤な転帰)
④気管支喘息(発作誘発)
⑤感染症を合併(感染症を不顕性化するおそれ→必要に応じて抗菌薬を併用し慎重に)
〈腎〉
①重篤な腎障害:禁忌(薬物排泄機能が著しく低下している.薬剤性腎障害が現れた場合→重篤な転帰)
②腎障害又はその既往(薬剤性腎障害が現れた場合,重篤な転帰)
〈肝〉
①重篤な肝機能障害:禁忌(薬物代謝機能が著しく低下している.薬剤性肝障害が現れた場合→重篤な転帰)
②肝機能障害又はその既往(薬剤性肝障害が現れた場合,重篤な転帰)
〈妊婦〉有益のみ 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止(母乳中移行) 〈小児〉必要最小限の使用にとどめるなど慎重に投与.臨床試験は未実施 〈高齢〉慎重に(少量から開始)
過量投与
〈症状〉意識喪失,痙攣発作,振戦が報告
副作用
〈重大〉
1)ショック(0.1%未満)→中止し処置
2)アナフィラキシー(0.1%未満)(呼吸困難,