診療支援
薬剤

インドメタシン新様式運転×
1145
indometacin
インテバン Inteban(帝國)
 坐薬:25・50mg
インドメタシン(25・50 各社,12.5 長生堂)

適応

1以下の疾患の消炎・鎮痛:関節リウマチ,変形性関節症

2手術後の炎症及び腫脹の寛解

用法

1回25~50mg 1日1~2回 直腸内投与(増減) ►低体温によるショックを起こすことがあるので,高齢者には少量から開始 注意他の消炎鎮痛剤との併用回避が望ましい

禁忌

1)消化性潰瘍(消化器への直接刺激作用及びPG合成阻害作用により,胃粘膜防御能低下→悪化)

2)重篤な血液異常(悪化)

3)重篤な肝機能障害

4)重篤な腎機能障害

5)重篤な心機能不全(PG合成阻害作用により,腎血流量低下及び水・Naの貯留傾向→悪化)

6)重篤な高血圧症

7)重篤な膵炎

8)過敏症〔本剤,サリチル酸系化合物(アスピリン等)〕

9)直腸炎,直腸出血又は痔疾(悪化)

10)アスピリン喘息(NSAIDs等による喘息発作誘発)又はその既往歴(重症喘息発作誘発)

11)妊婦・妊娠

12)トリアムテレン投与中

注意

〈基本〉

①対症療法であることに留意

②過度の体温下降,虚脱,四肢冷却等の症状発現→高熱を伴う高齢者又は消耗性疾患の患者では特に注意

慢性疾患(関節リウマチ,変形性関節症等)には以下を考慮

a)長期投与する際には定期的に尿検査,血液検査,肝機能検査等を実施

b)薬物療法以外の療法も考慮

急性疾患には以下を考慮

a)急性炎症,疼痛,発熱の程度を考慮

b)原則同一薬剤の長期投与回避

c)原因療法があれば行う

➎眠気等→運転不可

⑥再生不良性貧血,溶結性貧血,骨髄抑制,無顆粒球症等が出現→血液検査等観察を十分に

⑦肝機能障害,黄疸が出現→肝機能検査等観察を十分に

〈その他〉

①NSAIDs長期投与中の女性に一時的な不妊の報告

②動物で,レンチナンとの併用により消化性潰瘍,消化管穿孔が出現との報告

患者背景

〈合併・既往〉

①消化性潰瘍の既往歴(消化器への直接刺激作用及びPG合成阻害作用で,胃粘膜防御能低下,再発)

②NSAIDs長期投与による消化性潰瘍で,本剤の長期投与

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