診療支援
薬剤

ブプレノルフィン塩酸塩新様式運転×
1149
buprenorphine hydrochloride
レペタン Lepetan(大塚)
 坐薬:0.2・0.4mg

適応

以下の疾患並びに状態における鎮痛

1術後

2各種癌

用法

11回0.4mgを直腸内に投与 術直後の激しい疼痛には注射剤を投与し,必要に応じて坐薬投与 21回0.2mg又は0.4mgを直腸内に投与 低用量から開始 ►必要に応じて約8~12時間毎に反復投与

禁忌

1)過敏症

2)重篤な呼吸抑制状態及び肺機能障害(呼吸抑制増強)

3)重篤な肝機能障害

4)頭部傷害,脳に病変のある場合で,意識混濁が危惧される患者(呼吸抑制や頭蓋内圧上昇)

5)頭蓋内圧上昇(更に上昇)

6)妊婦・妊娠

7)直腸炎,直腸出血又は著明な痔疾

8)ナルメフェン塩酸塩水和物を投与中又は投与中止後1週間以内

注意

〈基本〉

①投与後,特に起立,歩行時に悪心,嘔吐,めまい,ふらつき→投与後はできる限り安静.外来患者は十分に安静後,安全を確認して帰宅させる

➋眠気,めまい,ふらつき,注意力・集中力・反射運動能力等の低下→運転不可

③薬物依存→用量を超えないよう慎重に

④用法・用量の範囲で効果のない場合,他の治療方法に切り替え

〈適用上〉

①できるだけ排便後に投与

〈取扱上〉

➊医療外使用の防止→保管管理に十分注意

患者背景

〈合併・既往〉

①呼吸機能低下(呼吸抑制)

②胆道疾患(動物で高用量でOddi筋の収縮)

③麻薬依存(麻薬拮抗作用により禁断症状誘発)

④薬物依存の既往歴(薬物依存)

〈腎〉作用増強 〈肝〉

①重篤な肝機能障害:禁忌(代謝が遅延し作用増強)

②肝機能低下(重篤な肝機能障害を除く):作用増強

〈妊婦〉妊C禁忌(外国で妊娠中に大量投与した患者からの出生児に禁断症状発現の報告.動物で難産,拙劣な哺育行動,出生児の生存率の低下及び体重増加の抑制) 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止(動物で乳汁中移行) 〈小児〉臨床試験は未実施 〈高齢〉慎重に

相互

〈併用禁忌〉ナルメフェン塩酸塩水和物:鎮痛作用を減弱させるため,効果を得るために必要な本剤の用量が通常用量より多く

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