診療支援
薬剤

金チオリンゴ酸ナトリウム新様式
442
sodium aurothiomalate
シオゾール Shiosol(高田)
 :10・25mg/1mL/A

適応

関節リウマチ注意活動性関節リウマチに対してのみ投与を考慮.一定期間のNSAIDsによる治療で十分効果が認められないか,治療にもかかわらず疾患が進行性である場合には,投与開始を考慮.

用法

以下の方法で10mgから増量,毎週又は隔週に1回筋注するが,この間に効果発現をみた場合,適当な最低維持量の投与を継続 〔徐々に増量する方式〕第1~4週1回10mg,第5~8週1回25mg,第9~12週1回50mg,第13週以降1回50mg,場合によっては100mg(増減) 〔比較的急速に増量する方式〕初期量1回10mg,2週間目1回25mg,3週間目以降1回50mg,場合によっては100mg(増減) 注意毎週1回10mg又は25mg,或いは2週に1回25mgの継続投与でも同様に有効であり,副作用も軽く有効との報告

禁忌

1)腎障害,肝障害,血液障害,心不全,潰瘍性大腸炎,放射線療法後間もない患者(悪化及び重篤な副作用)

2)金製剤による重篤な副作用の既往(再投与により重篤な副作用)

3)キレート剤(D-ペニシラミン)投与中(重篤な血液障害)

4)妊婦・妊娠授乳婦

注意

〈基本〉

➊副作用を患者に説明→皮膚症状(瘙痒感,皮疹),口腔粘膜症状(金属臭・味,口内炎,舌炎),出血傾向(皮下出血,その他),呼吸器症状(乾性咳嗽,労作時の息切れ),視力障害,消化器症状等の異常→医師に連絡の指示

②投与中は定期的に血液検査(赤血球数,白血球数,白血球分画及び血小板数等),肝機能検査(AST・ALT,Al-P等),腎機能検査,尿検査(尿蛋白,尿沈渣等)を行うことが望ましい

〈適用上〉投与後少なくとも10分間は安静に保つ

患者背景

〈合併・既往〉

①金製剤による副作用の既往(重篤な副作用の既往を除く)

②蕁麻疹,乾癬等慢性皮疹(悪化)

③薬物過敏症の既往(重篤な過敏症)

〈腎〉

①腎障害:禁忌

②腎疾患の既往(悪化)

〈肝〉

①肝障害:禁忌

②肝疾

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?