診療支援
薬剤

トファシチニブクエン酸塩新様式H
3999
tofacitinib citrate
ゼルヤンツ Xeljanz(ファイザー)
 :5mg

適応

1既存治療で効果不十分な関節リウマチ

2中等症から重症の潰瘍性大腸炎の寛解導入及び維持療法(既存治療で効果不十分な場合に限る)

注意心血管系事象のリスク因子を有する患者に投与する際には,心筋梗塞等の心血管系事象,静脈血栓塞栓症が現れる恐れがあるので,他の治療法を考慮 1過去の治療において,MTXをはじめとする少なくとも1剤の抗リウマチ薬等による適切な治療を行っても,疾患に起因する明らかな症状が残る場合に投与 2過去の治療において,他の薬物療法(ステロイド,免疫抑制剤又は生物製剤)による適切な治療を行っても,疾患に起因する明らかな臨床症状が残る場合に投与

用法

11回5mg 1日2回経口 2導入:1回10mg 1日2回8週間経口 効果不十分な場合はさらに8週間投与可.維持:1回5mg 1日2回経口 効果が減弱した場合は1回10mgに増量可.又,過去の薬物治療において難治性の患者(TNF阻害剤無効例等)では,1回10mg 1日2回投与可 注意1

①中等度又は重度の腎機能障害には,5mgを1日1回経口

②中等度の肝機能障害には,5mgを1日1回経口

③免疫抑制作用が増強されると感染症のリスクが増加→TNF阻害薬,IL-6阻害薬,T細胞選択的共刺激調節薬等の生物製剤や,タクロリムス,アザチオプリン,シクロスポリン,ミゾリビン等の強力な免疫抑制剤(局所製剤以外)との併用はしない.尚,これらの生物製剤及び免疫抑制剤との併用経験はない

2

①開始後16週時点で臨床症状や内視鏡所見等による治療反応が得られない→他の治療法への切り替えを考慮

②維持療法中に1回10mgを1日2回経口投与しても臨床症状の改善が認められない→継続投与の必要性を慎重に検討し,他の治療法への切り替えを考慮

③中等度又は重度の腎機能障害,中等度の肝機能障害には,減量し(1回投与量を減量.1回投与量を減量することができない場合は投与回数を

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