適応
1既存治療で効果不十分な下記疾患
a)関節リウマチ(関節の構造的損傷の防止を含む)
b)アトピー性皮膚炎
2SARS-CoV-2による肺炎(ただし,酸素吸入を要する患者に限る)
3円形脱毛症(ただし,脱毛部位が広範囲に及ぶ難治の場合に限る)
注意 1a)過去の治療において,メトトレキサートをはじめとする少なくとも1剤の抗リウマチ薬等による適切な治療を行っても疾患に起因する明らかな症状が残る場合に投与 1b)
1)ステロイド外用剤やタクロリムス外用剤等の抗炎症外用剤による適切な治療を一定期間施行しても,十分な効果が得られず,強い炎症を伴う皮疹が広範囲に及ぶ患者に使用
2)病変部位の状態に応じ抗炎症外用剤を併用
3)本剤投与時も保湿外用剤を継続使用
2酸素吸入,人工呼吸管理又は体外式膜型人工肺(ECMO)導入を要する患者を対象に入院下で投与 3a)投与開始時に,頭部全体の概ね50%以上に脱毛が認められ,過去6カ月程度毛髪に自然再生が認められない患者に投与 3b)円形脱毛症以外の脱毛症に対する適応はない
用法
134mgを1日1回.状態に応じて2mgに減量 24mgを1日1回.レムデシビルと併用.総投与期間は14日間まで 注意
①プロベネシドとの併用時には2mg1日1回に減量等用量に注意
②13本剤4mg1日1回投与で治療効果が認められた際には2mg1日1回投与への減量を検討
③13中等度の腎機能障害のある患者には2mgを1日1回経口投与
a)腎機能障害の程度が正常又は軽度(eGFR≧60):4mgを1日1回投与
b)腎機能障害の程度が中等度(30≦eGFR<60):2mgを1日1回投与
c)腎機能障害の程度が重度(eGFR<30):投与不可
④1a)免疫抑制作用が増強されると感染症のリスクが増加することが予想されるので,本剤と抗リウマチ生物製剤や他の経口JAK阻害剤との併用はしない.本剤と当該薬剤との併用