診療支援
薬剤

ペフィシチニブ臭化水素酸塩新様式H
3999
peficitinib hydrobromide
スマイラフ Smyraf(アステラス)
 :50・100mg

適応

既存治療で効果不十分な関節リウマチ(関節の構造的損傷の防止を含む) 注意過去の治療においてメトトレキサート(MTX)をはじめとする少なくとも1剤の抗リウマチ薬等による適切な治療を行っても疾患に起因する明らかな症状が残る場合に投与

用法

150mgを1日1回食後 ►患者の状態に応じて100mgを1日1回投与可 注意

①中等度の肝機能障害患者に投与の際には本剤の有効性及び安全性を十分に理解し,本剤投与の必要性を慎重に検討した上で,本剤50mg1日1回投与とする.尚十分な治療反応が得られない場合は,本剤の投与継続の必要性を検討

②免疫抑制作用が増強されると感染症リスクの増加が予想されるので本剤とTNF阻害剤,IL-6阻害剤,T細胞選択的共刺激調節剤等の生物製剤や他のヤヌスキナーゼ(JAK)阻害剤等の強力な免疫抑制剤(局所製剤以外)との併用はしない.尚当該生物製剤及び免疫抑制剤との併用経験なし

!警告

1)肺炎,敗血症,ウイルス感染等による重篤な感染症の新たな発現若しくは悪化等の報告.関連性は不明だが悪性腫瘍の発現も報告.本剤が疾病を完治させる薬剤でないことも含め,当該情報を患者に十分説明し,患者の理解を確認の上,治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与.又重篤な副作用が発現し,致死的な経過を辿る事があるので緊急時の対応が十分可能な医療施設及び医師が使用し,本剤投与後に副作用が発現した場合には主治医に連絡するよう患者に注意を与える

2)感染症

a)重篤な感染症:敗血症,肺炎,真菌感染症を含む日和見感染症等の致死的な感染症の報告がある為十分な観察を行う等感染症発症に注意

b)結核:播種性結核(粟粒結核)及び肺外結核(脊椎,脳髄膜,胸膜,リンパ節等)を含む結核が現れる可能性がある.結核の既感染者では症状の顕在化及び悪化の恐れがある為投与に先立って結核に関する十分な問診及び胸部X線検査

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