診療支援
薬剤

オゾラリズマブ(遺伝子組換え)新様式H
3999
ozoralizumab(genetical recombination)
ナノゾラ Nanozora(大正)
 皮下注・オートインジェクター:30mg/0.375mLシリンジ

適応

既存治療で効果不十分な関節リウマチ 注意過去の治療で少なくとも1剤の抗リウマチ薬等による適切な治療を行っても,疾患に起因する明らかな症状が残る場合に投与

用法

1回30mgを4週間の間隔で皮下注 注意

①アバタセプト(遺伝子組換え)の併用は行わない.海外の臨床試験で抗TNF製剤とアバタセプト(遺伝子組換え)併用による効果の増強は示されておらず,感染症及び重篤な感染症の発現率が抗TNF製剤のみによる治療と比べて高かった

②他の生物製剤,ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害剤(局所製剤以外)の併用について,有効性及び安全性は未確立→併用回避

③通常16週以内に治療反応が得られる.16週以内に治療反応が得られない場合は治療継続の可否も含め,治療計画を再考

!警告

1)結核,肺炎,敗血症を含む重篤な感染症及び脱髄疾患の新たな発生若しくは悪化等の発現があり,関連性は不明だが,悪性腫瘍発現も報告.疾病を完治させる薬剤でないことも含め,当該情報を患者に十分説明し,理解したことを確認の上,治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与.又重篤な副作用により致命的な経過をたどることがある.緊急時の対応が十分可能な医療施設において医師の管理指導の下で使用し,副作用発現の際には主治医に連絡するよう患者に注意

2)感染症

a)重篤な感染症:肺炎,敗血症,日和見感染症等の致死的な感染症が報告.十分な観察等,感染症の発症に注意

b)結核:播種性結核(粟粒結核)及び肺外結核(胸膜,リンパ節)を含む結核が発症し,死亡例も報告.投与に先立ち結核に関する十分な問診及び胸部X線検査に加え,インターフェロン-γ遊離試験又はツ反検査を行い,適宜胸部CT検査等を行うことにより,結核感染の有無を確認.結核の既往及び結核の感染が疑われる患者には,結核等の感染症について診療経験を有する医師と連携の下,原則として投与開始前に適切な抗結核薬

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