診療支援
薬剤

サリルマブ(遺伝子組換え)新様式H
6399
sarilumab(genetical recombination)
ケブザラ Kevzara(サノフィ)
 皮下注:150mg/1.14mL/シリンジ・オートインジェクター,200mg/1.14mL/シリンジ・オートインジェクター

適応

既存治療で効果不十分な関節リウマチ 注意過去の治療で少なくとも1剤の抗リウマチ薬による適切な治療を行っても効果不十分な場合に投与

用法

1回200mgを2週間隔で皮下注.尚患者の状態により1回150mgに減量 注意

①好中球数,血小板数又は肝機能検査値に異常が認められた場合は減量を考慮

②本剤による治療反応は通常投与開始から12週までには得られる.12週までに治療反応が得られない場合は現在の治療計画の継続を慎重に再考

③他の抗リウマチ生物製剤の併用について安全性・有効性未確立→併用回避

!警告

1)感染症:本剤投与により敗血症,肺炎等の重篤な感染症が現われ致命的な経過を辿ることがある.本剤はIL-6の作用を抑制し治療効果を得る薬剤である.IL-6は急性期反応(発熱,CRP増加等)を誘引するサイトカインであり,本剤投与によりこれらの反応は抑制される為,感染症に伴う症状が抑制される.その為感染症の発見が遅れ,重篤化することがあるので,本剤投与中は患者の状態を十分に観察し問診を行う.症状が軽微であり急性期反応が認められない時でも白血球数,好中球数の変動に注意し,感染症が疑われる場合には胸部X線,CT等の検査を実施し適切な処置

2)治療開始に際しては重篤な感染症等の副作用の発現の可能性及び本剤が疾病を完治させる薬剤でないことも含めて患者に十分説明し,理解した旨を確認した上で,治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ本剤を投与

3)本剤の治療前に関節リウマチの既存治療薬の使用を十分勘案

4)本剤についての十分な知識と関節リウマチ治療の知識・経験をもつ医師が使用

禁忌

1)重篤な感染症を合併(悪化)

2)活動性結核(悪化)

3)過敏症

注意

〈基本〉

①アナフィラキシーショック,アナフィラキシーの発現→適切な薬物治療(アドレナリン,副腎皮質ステロイド薬,抗ヒスタミン薬等)や緊急処置を直ちに実施可能として

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