適応
関節リウマチ
用法
1回1A(デキサメタゾンとして2.5mg) 2週に1回 静注(増減)
禁忌
1)過敏症
2)デスモプレシン(男性における夜間多尿による夜間頻尿)を投与中
注意
〈基本〉
①誘発感染症,続発性副腎皮質機能不全,消化性潰瘍,糖尿病,精神障害等の重篤な副作用→以下に注意
a)特に適応,症状を考慮し,消炎鎮痛薬,金剤等で制御できない難治例に使用
b)副作用出現に常に十分な配慮と観察を行い,患者をストレスから避ける
c)連用後,投与を急に中止すると,時に発熱,頭痛,食欲不振,脱力感,筋肉痛,関節痛,ショック等の離脱症状→中止は徐々に減量.離脱症状が現れた場合には,直ちに再投与又は増量
➋投与中に水痘又は麻疹に感染すると致命的な経過をたどることあり→以下に注意
a)投与前に水痘又は麻疹の既往や予防接種の有無を確認
b)水痘又は麻疹の既往のない患者は水痘又は麻疹への感染を極力防ぐよう常に十分な配慮と観察.感染が疑われる場合や感染した場合は直ちに受診するよう指導し処置
c)水痘又は麻疹の既往や予防接種を受けたことがある患者であっても,投与中は水痘又は麻疹を発症する可能性→留意
③長期或いは大量投与中,又は投与中止後6カ月以内では免疫機能が低下していることがあり,生ワクチンの接種によりワクチン由来の感染を増強又は持続させる恐れ→接種しない
④連用により眼圧亢進,緑内障,後嚢白内障を来すことあり→定期的に検査
⑤褐色細胞腫の合併を認識していなかった状態でデキサメタゾン製剤(経口剤及び注射剤)を投与した際に褐色細胞腫クリーゼを発現したとの報告→著明な血圧上昇,頭痛,動悸等が認められた場合は,褐色細胞腫クリーゼの発現を考慮した上で適切に処置
〈適用上〉
①投与は静注で行い,原則として点滴回避
②静注は緩徐に
〈その他〉同系剤を投与中の患者にワクチン(種痘等)を接種で神経障害,抗体反応の欠如の報告
患者背景
〈合併・既往〉