適応
不眠症,麻酔前投薬
用法
1回7.5~10mg 就寝前又は手術前(増減) 1回10mgを超えない 注意
①効果に個人差,少量(高齢者では1回3.75mg)から投与開始.又肝障害患者では1回3.75mgから開始することが望ましい.やむを得ず増量する場合は慎重に.但し10mgを超えない.症状改善に伴って減量に努める
➋不眠症には,就寝直前に服用させる.又,服用して就寝後,睡眠途中に一時的に起床して仕事等をする可能性があるときは服用させない
!警告
服用後にもうろう状態,睡眠随伴症状(夢遊症状等)が現れることがある.又,入眠までの或いは中途覚醒時の出来事を記憶していないことがあるので注意
禁忌
1)過敏症(本剤,エスゾピクロン)
2)重症筋無力症(悪化)
3)急性閉塞隅角緑内障(悪化)
4)本剤により睡眠随伴症状(夢遊症状等)として異常行動を発現したことがある(重篤な自傷・他傷行為,事故等に至る睡眠随伴症状を発現するおそれ)
注意
〈基本〉
①連用により薬物依存生じることがある.漫然継続長期使用回避.投与継続時は必要性を十分に検討
➋眠気等(本剤の影響が翌朝以後に及ぶ)→運転不可
〈その他〉投与した薬剤が特定されないままフルマゼニル(ベンゾジアゼピン受容体拮抗剤)を投与された患者で,新たに本剤を投与された場合,本剤の鎮静・抗痙攣作用が変化,遅延するおそれ
患者背景
〈合併・既往〉
①肺性心,肺気腫,気管支喘息及び脳血管障害の急性期等で呼吸機能が高度に低下:治療上やむを得ないと判断される場合を除き不可(炭酸ガスナルコーシスを起こしやすい)
②衰弱者(作用増強,副作用発現)
③心障害(血圧低下,症状悪化)
④脳に器質的障害(作用増強)
〈腎〉腎機能障害(作用が強く現れる) 〈肝〉肝機能障害(作用が強く現れる)
〈妊婦〉妊C有益のみ(妊娠後期に使用で児に呼吸抑制,痙攣,振戦,易刺激性,哺乳困難等の離脱症状:新生児仮死として報