適応
不眠症
用法
1回1~2mg 就寝前(増減) ►高齢者には1回2mgを超えない 注意就寝直前に服用させる.又,服用して就寝後,睡眠途中に一時的に起床して仕事等をする可能性があるときは服用させない
禁忌
1)急性閉塞隅角緑内障(抗コリン作用により眼圧上昇)
2)重症筋無力症(筋弛緩作用により症状悪化)
3)過敏症
注意
〈基本〉
➊眠気等→運転不可
②連用により薬物依存.漫然継続長期使用回避.投与継続時は必要性を十分に検討
〈その他〉投与した薬剤が特定されないままにフルマゼニル(ベンゾジアゼピン受容体拮抗薬)を投与された患者で,新たに本剤を投与する場合,本剤の鎮静・抗痙攣作用が変化,遅延するおそれ
患者背景
〈合併・既往〉
①肺性心,肺気腫,気管支喘息及び脳血管障害の急性期等で呼吸機能が高度に低下→治療上やむを得ないと判断される場合を除き不可(炭酸ガスナルコーシスを起こしやすい)
②衰弱者(作用増強)
③心障害(悪化)
④脳に器質的障害(作用増強)
〈腎〉腎機能障害(排泄が遅延) 〈肝〉肝機能障害(排泄が遅延)
〈妊婦〉有益のみ
①他のベンゾジアゼピン系化合物で口唇裂等が対照群と比較して有意に多いとの疫学的調査報告
②後期:ベンゾジアゼピン系で新生児に哺乳困難,嘔吐,活動低下,筋緊張低下,過緊張,嗜眠,傾眠,呼吸抑制・無呼吸,チアノーゼ,易刺激性,神経過敏,振戦,低体温,頻脈等.これらの症状は,離脱症状・新生児仮死として報告される場合もある.黄疸増強
③分娩前の連用で出産後新生児に離脱症状
〈授乳婦〉不可(母乳中へ移行.他のベンゾジアゼピン系で新生児に嗜眠,体重減少等の報告.黄疸増強) 〈小児〉臨床試験は未実施 〈高齢〉慎重に(運動失調等の副作用→低用量から開始)
相互
〈併用注意〉
1)中枢神経抑制薬(フェノチアジン誘導体,バルビツール酸誘導体,オピオイド鎮痛剤等),MAO阻害薬:眠気,注意力・集中力・反射運動能力等の低