診療支援
薬剤

フルニトラゼパム新様式運転×
1124
flunitrazepam
サイレース Silece(エーザイ)
 :1・2mg 静注:2mg/1mL/A
フルニトラゼパム(1・2 各社)

適応

不眠症,麻酔前投薬 全身麻酔の導入,局所麻酔時の鎮静

用法

1回0.5~2mg 就寝前又は手術前(増減) ►高齢者は1回1mgまで 全身麻酔導入:1回0.02~0.03mg/kg(増減) 局所麻酔時の鎮静:1回0.01~0.03mg/kg(増減) できるだけ緩徐に(1mgを1分以上かけて)に静注 ►用時注射用水で2倍以上に希釈 ►必要に応じて初回量の半量~同量を追加 注意不眠症には,就寝直前に服用させる.又,服用して就寝後,睡眠途中に一時的に起床して仕事等をする可能性があるときは服用させない

禁忌

1)過敏症

2)急性閉塞隅角緑内障(眼圧上昇)

3)重症筋無力症(症状悪化)

注意

〈基本〉

運転不可眠気等(本剤の影響が翌朝以後に及ぶ)

②連用により薬物依存を生じることがある.漫然継続長期使用回避.投与継続時は必要性を十分に検討

①麻酔を行う際は原則絶食

②麻酔の際は原則,麻酔前投薬

③麻酔・鎮静の深度は,手術,検査に必要な最低の深さにとどめる

④投与前に,酸素吸入器,吸引器具,挿管器具等の人工呼吸のできる器具及び昇圧剤等の救急蘇生剤を手もとに準備.又,必要に応じてフルマゼニル(ベンゾジアゼピン受容体拮抗剤)を手もとに準備

⑤投与中は,気道に注意して呼吸・循環に対する観察を怠らない→パルスオキシメーターや血圧計等を用いて,継続的に呼吸及び循環動態を観察

⑥術後引き続き鎮静及び前向性健忘→注射後24時間観察

〈適用上〉

①急速静注或いは細い静脈内投与で血栓性静脈炎→なるべく太い静脈を選択

②動注不可(末梢壊死)

③筋注不可(局所障害)

④静注時に血管痛出現

〈その他〉

①投与した薬剤が特定されないままにフルマゼニル(ベンゾジアゼピン受容体拮抗薬)を投与された患者で,新たに本剤を投与する場合,本剤の鎮静・抗痙攣作用が変化,遅延するおそれ

①鎮痛作用はない→必要ならば鎮痛薬を併用

②投与した薬剤が特定され

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