適応
1不眠症
2麻酔前投薬
用法
11日1回1~4mg 就寝前(増減) 2麻酔前:1回2~4mg(増減) 手術前夜:1回1~2mg(就寝前)(増減) 注意1就寝直前に服用させる.服用して就寝後,睡眠途中に一時的に起床して仕事等をする可能性があるときは服用させない
禁忌
1)重症筋無力症(筋弛緩作用で悪化)
2)リトナビル(HIVプロテアーゼ阻害薬),ニルマトレルビル・リトナビル投与中
注意
〈基本〉
➊運転不可眠気等(本剤の影響が翌朝以後に及ぶ)
②連用により薬物依存を生じることがある.漫然継続長期使用回避.投与継続時は必要性を十分に検討
③長期投与に際しては,定期的に肝機能,腎機能,血液等の検査
〈その他〉
①投与した薬剤が特定されないままにフルマゼニル(ベンゾジアゼピン受容体拮抗薬)を投与された患者で,新たに本剤を投与する場合,本剤の鎮静・抗痙攣作用が変化,遅延するおそれ
患者背景
〈合併・既往〉
①肺性心,肺気腫,気管支喘息及び脳血管障害の急性期等で呼吸機能が高度に低下:不可(やむを得ない場合を除く)(炭酸ガスナルコーシスを起こしやすい)
②衰弱者(作用増強)→できるだけ少量から開始
③心障害(悪化)
④脳に器質的障害(作用増強)
〈腎〉腎障害(排泄遅延) 〈肝〉肝障害(排泄遅延)
〈妊婦〉有益のみ(他のベンゾジアゼピン系化合物で奇形児等障害児出産の疫学調査報告.ベンゾジアゼピン系で新生児に哺乳困難,嘔吐,活動低下,筋緊張低下,過緊張,嗜眠,傾眠,呼吸抑制・無呼吸,チアノーゼ,易刺激性,神経過敏,振戦,低体温,頻脈等.これらの症状は,離脱症状・新生児仮死として報告される場合もある.黄疸増強.分娩前の連用:ベンゾジアゼピン系で出産後新生児に離脱症状等) 〈授乳婦〉不可(他のベンゾジアゼピン系化合物で母乳中に移行,新生児に黄疸の増強の可能性) 〈小児〉臨床試験は未実施.作用が強く現れる 〈高齢〉慎重に(少量から開