診療支援
薬剤

メラトニン新様式運転×
119
melatonin
メラトベル Melatobel(ノーベル)
 顆粒小児用:0.2% 2mg/g

適応

小児期の神経発達症に伴う入眠困難の改善 注意

1)神経発達症の診断は,米国精神医学会の精神疾患の診断・統計マニュアル第5版(DSM-5)に基づき慎重に実施し,基準を満たす場合のみ投与

2)入床を一定の時間帯にする等の睡眠衛生指導,可能な場合は行動療法的治療を実施し,入眠潜時の延長のある患者に投与

3)6歳未満又は16歳以上への有効性及び安全性は未確立(臨床試験は未実施)

用法

小児1日1回1mgを就寝前に経口(増減) 1日最大4mg 注意

①就寝の直前に服用.就寝後,睡眠途中に一時的に起床し作業等の可能性がある際は服用させない

②増量は睡眠状況を観察しながら行い,1週間以上の間隔を空ける

③最高血中濃度低下の恐れ→食事と同時又は食直後の服用は回避

禁忌

1)過敏症

2)フルボキサミンを投与中

注意

〈基本〉

①連用中における中止により,神経発達症に伴う諸症状又は睡眠障害の悪化→中止の際は状態を慎重に観察

②投与開始3カ月後を目途に入眠困難に対する有効性及び安全性を評価し,有効でない場合は中止を考慮し,漫然と投与しない.その後も定期的に有効性及び安全性を評価し,継続の必要性を検討

➌眠気,めまい等→運転不可

〈その他〉(海外臨床研究)健常成人にプロラクチン増加の報告

患者背景

〈腎〉腎機能正常者と異なる内因性メラトニンの濃度推移が報告→効果減弱の可能性(臨床試験は未実施) 〈肝〉血中濃度が上昇し作用増強.肝機能正常者と異なる内因性メラトニンの濃度推移が報告→効果減弱の可能性(臨床試験は未実施)

〈妊婦〉妊B3有益のみ(動物で胎児・出生児の体重低値,体重増加抑制傾向) 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止(ラットで乳汁に移行) 〈小児〉低出生体重児,新生児,乳児,6歳未満の幼児の臨床試験は未実施

相互

主としてCYP1A2により代謝.その他CYP1A1,CYP1B1,CYP2C19が関与 〈併用禁忌〉フルボキサミン

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