診療支援
薬剤

セコバルビタールナトリウム新様式運転×
1125
secobarbital sodium
アイオナール・ナトリウム Ional sodium(日医工)
 :200mg/V

適応

不眠症,麻酔前投薬,全身麻酔の導入,不安緊張状態の鎮静

用法

1回100~200mg(5%溶液として2~4mL) 徐々に静注又は筋注(増減) ►総量500mg(5%溶液10mL)を超えない

禁忌

1)過敏症(バルビツール酸系化合物)

2)急性間欠性ポルフィリン症(悪化)

注意

〈基本〉

運転不可

②連用により薬物依存を生じることがある.漫然継続長期使用回避.投与継続時は必要性を十分に検討

〈適用上〉

①皮下投与禁止

②高アルカリ性なので皮下への漏出で壊死→注意

③皮下漏出の場合はプロカイン注等局所麻酔剤による浸潤,温湿布等処置

④呼吸抑制,血圧降下が出現→注射方法に十分注意し,静注速度はできるだけ遅くする

⑤筋注はやむを得ない場合のみ.小児には注意

患者背景

〈合併・既往〉

①心障害(バルビツール酸系化合物を大量投与した場合,血管拡張作用,心拍出量の減少→血圧下降が増強)→やむを得ないと判断される場合を除き不可

②呼吸機能の低下(症状悪化)→やむを得ないと判断される場合を除き不可

③虚弱者(呼吸抑制.離脱症状に特に注意)

④頭部外傷後遺症又は進行した動脈硬化症等脳の器質障害(中枢作用増強)

⑤アルコール中毒,薬物依存の傾向又は既往歴,重篤な神経症(連用により薬物依存)

〈腎〉やむを得ないと判断される場合を除き不可(代謝・排泄の遅延により副作用発現のおそれ) 〈肝〉やむを得ないと判断される場合を除き不可(代謝・排泄の遅延により副作用発現のおそれ)

〈妊婦〉有益のみ(新生児の出血傾向・呼吸抑制,分娩前の連用で新生児に離脱症状) 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止 〈小児〉呼吸抑制 〈高齢〉呼吸抑制.減量等注意.離脱症状に特に注意

相互

〈併用注意〉

1)アルコール抗不安薬抗精神病薬催眠鎮静薬抗うつ薬抗ヒスタミン薬抗パーキンソン薬,解熱鎮痛薬:相互に作用増強(中枢神経抑制作用増強)→減量等慎重に

2)チアジド系薬

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